2023年8月7日に配信したChatPot 02「アノオンシツでアートと向き合う:朴炫貞さん」の内容を記事としてお読みいただけるようになりました。第2回はアートについて考えるです。アートはに身近にあるようで、理解しているとは言いにくいところもあるようです。
朴さんといっしょに考えてみました。
(⋆•ᴗ•⋆) ここはメインキャンパスから少し外れて、木々だったり、風だったり、街の音だったりがダイレクトに聞こえる温室なのですが、アノオンシツみたいなアートプロジェクトは他にあるのでしょうか。
例えば、社会彫刻でしたり、アート・コレクティブの話でもいいのですが、教えてもらえますか?
(^o^)/* のぞみさん詳しいですね。
社会彫刻とかコレクティブと言ってくれたのですけど、 アート作品ってどうですか?
アート作品に対するイメージって、のぞみさんはあります?
どういうイメージを持っているのですか?
アートのイメージ
(⋆•ᴗ•⋆) 私はアート作品、これまではやっぱり1枚の絵だったり。
あと少し難しいなというイメージがあって。
解釈が自由だからこそ、 自分はどういう風に解釈をするのかということは少しハードルが高いというイメージはありました。
(^o^)/* なるほど。
アートって易しく説明をするという表現方法ではないとは思います。
今、言ってくれたように、解釈が自由であるからこそ、表現の幅とかも自由であるからこそ、時代と共にすごく変わってきたジャンルなのかなと思っています。
社会彫刻って?
(^o^)/* 社会彫刻の場合は、それこそ戦後ドイツにおいてヨーゼフ・ボイスという作家をはじめとして「社会と一緒に何かを作っていく」活動を行っています。この活動は、例えば1つの作品をポンって出して、作家が全部作って世の中に発表して、それで終わりじゃない活動を意味します。
例えば7000本の樫の木を町全体で植えたりとかする活動です。
ドイツのカッセルっていう町にその7000本の多くが植えられたのですが、今、そのカッセルを見ると、やっぱり町全体がすごく変わっているんですね。
そういうふうに、みんなで楽しんでいくっていうか、作っていく。
社会の中で関連づけられるようなプロジェクトを提唱するっていうこと自体がアートになっているっていうことがあります。こういったアートは何十年も歴史があったりします。
アート・コレクティブって?
(^o^)/* アート・コレクティブも、ですね。
最近、作家1人が何か作品を作るっていうことだけじゃなくて。
作品を作っていくメディアも多様になっていくし、それぞれのステークホルダーと言いますか、多様な立場の人がその作品を鑑賞したりするので、制作する側もやっぱり多様な立場が必要だったりするんですね。なので、何人か集まって、そのメンバーが入れ替わったりする場合もあるんですけど、そういうふうにみんなでチームを作って、それで何かプロジェクトをやるっていうようなことはコレクティブだったりします。
なので、2015年にターナー賞(イギリスにおける現代アートの登竜門)を取ったアセンブル(建築家、アーティストなどで構成される集団)っていうコレクティブの場合は、イギリスで、閉鎖になったガソリンスタンドを街の人たちと一緒に仮設映画館にするプロジェクトをやったりしています。
だから、1枚の絵だったり、彫刻がポンってあったりというイメージと違うかもしれないんですけど、そういう文脈もあると理解してもらえると嬉しいなと思います。
アノオンシツもそういうふうになるといいなと思ってやっているところですが、どうでしょうか。
アノオンシツを通してみるアート
(⋆•ᴗ•⋆) やはり、一般の人の目から見ると、この温室っていうのは 少し老朽化が進んだ建物というふうにしか映らないかもしれないんですが、パク先生がおっしゃったメッセージを聞いて「アーティストの方から見ると、この古い温室もまた別の価値を持っている」ということがとてもよく理解できました。
(^o^)/* やはり訪れてくる皆さんは「いいね」って、言ってくれるんですよね。趣があるというか。
錆びてすごい汚くなったりしているところもたくさんあるし、私が最初来た時はガラスとかも全部じゃないけど 割れているものが多くて、少し悲しく見えたりするところもあったんです。
でも、そういうところを変えられるところは変えて。鑑賞できるようなところに注目を集めるように設えていくと、訪れる方々はクリエイターの方だったり、こういう文化資源やこの町の 価値を自ら探していく、見つけていきたいっていう方々だったりがとても多いので。
アノオンシツはファンで成り立っているっていうところもあるのかなと思います。
今まで私がアピールしていたところと全然違うような皆さんにインスタでフォローしてもらったりとか、イベントに来てもらえたりとかするっていうところは、個人的にもとても勉強になるところかなと思います。
(つづく)
<少し詳しく>
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