大学の社会的インパクトをどう表現するか?~室蘭工業大学「社会的インパクト表現プロジェクト」の紹介~
- Junko Wada

- 1 日前
- 読了時間: 3分
サイバコでは、室蘭工業大学MONOづくりみらい共創機構パブリックリレーションズ(PR)オフィス主催の「社会的インパクト表現プロジェクト」をお手伝いしています。
室蘭工業大学PRオフィスは、「室蘭工業大学の知られざる価値を地域に届ける」ことを目標に活動しています。その活動の一つとして「社会的インパクト表現プロジェクト」を実施しています。これは、室蘭工業大学の構成員である教職員の活動が、社会や環境にもたらした変化や効果である「社会的インパクト」を可視化し、学内外に広く知ってもらう活動です。
社会的インパクト表現プロジェクトとは
室蘭工業大学の価値ある研究成果や取り組みを、社会的インパクトにつながる形で教職員自身が表現できるようになることを目的に、始まりました。
サイバコがお手伝いしていることは2つ。まずは「ニュースレター」の制作です。
大学内で本プロジェクトの認知や理解を促進するため、室蘭工業大学が社会的インパクト表現プロジェクトをどのように進めようとしているのか、研究者の実践事例紹介を盛り込みながらニュースレターを制作、定期的に発行しています。サイバコはディレクション、インタビュー、ライティングを担当しています。アーティストにも入ってもらい、内容に合った挿絵やデザイン制作といった、読む側に立った工夫を凝らすことで、より多くの方に手に取ってもらい、理解を促すしかけを行っています。
次に「ワークショップ」の企画・運営です。
教職員自身が社会的インパクトを表現できるようになるためのワークショップも行っています。室蘭工業大学では、社会的インパクトを表現するために4つのステップを独自に設定しています。
STEP1 アウトカムをつかむ
アウトプットによって引き起こされるアウトカムに注目
STEP2 指標で捉える
社会的インパクトをとらえる9つの指標
STEP3 定性と定量の整理STEP
定性と定量の視点から表現を具体化
STEP4 時間軸で整理
短期・中期・長期という時間軸で捉える
このSTEPに合わせたグループワークを考え、体験的に学ぶ場をつくっています。
これまでの取り組み
◆ニュースレター
室蘭工業大学PRオフィスのページでご覧いただけます。



現在、№6を制作中です。
◆ワークショップ
STEP1のワークショップは、2025年1月・7月・8月の3回にわたって行い、多くの教職員・学生・地域のみなさんにご参加いただきました。
混乱しやすいアウトプットとアウトカムの違いを理解し、アウトプットとしての研究成果がどのようなアウトカムをもたらしうるかを議論しました。


STEP1の詳しい様子は、室蘭工業大学運営のnoteに掲載されていますのでぜひご覧ください。
2026年1月7日にSTEP2のワークショップを予定しており、いま鋭意準備中です。
サイバコがお手伝いします
インタビューやヒアリングが得意で、話すことが好きなメンバーがそろうサイバコは、取り組むべきことがまだ明確になっていない段階からでも相談に乗ることができます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
企画に至った経緯を、室蘭工業大学PRオフィスの山田准教授にインタビューし記事としてまとめています。こちらもぜひご覧ください。



