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サイエンスライティングとは? ~『サイエンスコミュニケーションの道具箱』より~

今日は、サイバコの得意分野のひとつである「サイエンスライティング」について、CoSTEP20周年を記念して発行された『サイエンスコミュニケーションの道具箱』を引用しながら説明したいと思います。

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サイエンスライティングとは?


サイエンスライティングとは、科学的な内容を文章によって伝える技術です。専門家の間で共有される論文や報告書とは異なり、科学の知見や発見を専門外の人たちにも理解できる形で表現できることを目指します。 (中略) すぐれたサイエンスライティングは、単に科学的事実を伝えるだけではなく、その背景や意義、社会との関わりを伝え、読者の好奇心を刺激します。難解な概念を身近なたとえで説明したり、専門用語を噛み砕いたりすることで、科学の世界と日常の架け橋となります。 (『サイエンスコミュニケーションの道具箱』P12)

サイバコに多く相談寄せられることのひとつに、「専門分野のことを専門分野外の方にわかってほしい」というものがあります。わかってもらうためには誰に・どのような方法で伝えるのがよいか、お客様と対話を重ねて解決方法を探ります。その際、より多くの方に届けたい・形として残したい、といったご要望には文章で伝える方法を提案しています。

 

私たちが相談を受ける専門分野は多岐にわたりますが、サイエンスライティングの「サイエンス」とは、いわゆる自然科学だけでなく人文社会科学も含んでいます。また「伝える」とは、前出の引用にもあったように「その背景や意義、社会との関わりを伝え、読者の知的好奇心を刺激すること」。つまり、世界の仕組みを理解するための体系的な知識や方法について、それを知らなかった人が興味をもったり自分ごとになったり、もっと詳しく知りたくなったりすることが、サイエンスライティングでは求められています。


私たちが日々お手伝いするサイエンスライティングも、その人にとって新しい扉を開くことを目指しています。ただそこで重要かつ難しいのが、正しさとわかりやすさをトレードオフにしないことです。正しいけれどわかりにくい、わかりやすいけれど正しいとは言えない、そのバランスは非常に難しいものではありますが、読者の予備知識や理解度、常識を私たちが把握しておくことが、その課題を乗り越えるための鍵となります。


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サイバコのサイエンスライティングの事例


これまでの事例の一部を、ぜひこちらからご覧ください。

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フロントランナーとして活躍している女性リーダー(Leader)を紹介するLILAS。北海道大学をけん引する立場の女性研究者の人となりを知ることで、女性研究者のキャリアや人生の多様性を知ってもらうことを目的としたインタビューシリーズです。


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